荒井矯正歯科クリニック

治療について

矯正について

矯正治療とは歯並びとかみ合せ両方を改善するためのものです。
自分自身の歯を動かすことによって歯並びとかみ合わせを改善させる治療のことです。
荒井矯正歯科クリニックでは「東京医科歯科大学矯正科」基準の高レベルの診断と 矯正治療を提供しております。

矯正治療は見た目だけを美しくする審美治療とは異なります。つまり歯並びをきれいにするだけではないということです。当院ではただきれいに並べるだけでなく、せっかく治療した歯を後戻りさせないためにも、遺伝的なことが原因ではなく歯並びが悪くなってしまった患者様に対してその原因を見つけだし、治療中に改善していただくよう指導いたします。
矯正で歯並びやかみ合わせを良くすることで心身とも豊かで健康的な毎日を過ごしていただけることでしょう。

矯正専門の医院を選ぶことの大切さ。

矯正治療を受けるなら、終始一貫して最後まで責任をもって治療できる矯正専門の医院を選ぶことが大切です。

理由1

子供のときに矯正治療を受けた場合(第一ステージ) 、生え変わりとともに噛み合わせが良くなれば問題はありません。しかし、大人になっても(第二ステージ)歯並びが悪いと矯正が必要です。
子供の時に一般の歯医者で矯正治療を受け、大人になって矯正専門の歯医者に転院した場合、子供のころに受けた治療費は差額分として支払われることはありません。
ただし、子供のころから矯正専門の歯医者に通っていれば、大人になって矯正治療を受ける場合に差額分として治療費が引かれることがあります。 矯正治療を受けるなら将来のことを考えて子供のころから矯正専門の歯医者で治療を受ける方が、結果的に少ない治療費で治療を受けられるでしょう。

理由2

第一ステージの治療を受けられたお子様が、将来第二ステージの治療を受ける必要が生じた場合、目立たない裏側矯正(リンガルメソッド)やインビザライン(マウスピース矯正)を希望されるケースも少なくありません。その場合に備えて、裏側矯正(リンガルメソッド)やインビザラインが選択できる医院で治療を開始したほうが有利であると言えます。

理由3

子供の矯正の段階でも、大人になったときの咬合を見据えた診断に基づく治療をしなければなりません。そのため頭蓋骨全体の中における上顎骨・下顎骨の位置、角度、大きさ、さらに上顎骨・下顎骨の中における大臼歯の位置、前歯の傾斜、上顎・下顎の歯槽骨の幅等、客観的な数値に基づく分析と診断が必要になります。
そのためには矯正診断のための専用の設備がなくてはなりません。矯正専門の歯科医院であれば必ずそのような設備は備わっていますので、お子様に関する数値による客観的な診断をご希望されるなら、矯正専門の医院で診断を受けられることをお薦めします。

抜歯について

矯正治療には様々な方法がありますが、抜歯もその一つです。
抜歯か非抜歯かは診断と患者さんの要望を考慮して決定します。
抜歯の目的は

  • 凸凹の程度が大きい場合に歯を並べるスペースを確保する。
  • 上顎前突(出っ歯)において、上顎の前歯を内側に移動させるスペースを確保する。
  • 下顎前突(反対咬合)において、下顎の前歯を内側に移動させるスペースを確保する。
  • 上下顎前突において突出した口元を引っ込めるために上下の前歯を内側に移動させるスペースを確保する。
  • 奥歯をきちんと噛ませるために奥歯を移動させる余地を作る。

まとめると

  • A.並びきれない歯を並べるため。
  • B.上下の歯の山と谷が緊密に咬んでいる咬合を作るため。
  • C.口元を突出させないため

の3つが大きな目的となります。

A 並びきれない歯を並べるため。

並び切れない歯を並べる治療としては

  • 抜歯
  • 歯を削る
  • 歯列を拡大する。
  • 上顎骨を正中離開させて上顎を拡大する。
  • 奥歯を後ろに移動させて歯を並べるスペースを確保する。

という方法があります。
①の抜歯によるスペース確保は凸凹程度が大きい場合は第一選択となります。
②の歯を削る方法は歯のサイズが大きすぎることによって軽度の凸凹が生じている
ケースで用いられることがあります。

③の歯列を拡大する方法は歯が内側に傾斜して歯列が狭くなっているケースで用いられます。歯列の拡大とは歯を斜めに傾斜させることであり、決して顎は拡がらないの注意してください。
時々「顎を拡大する」という誤った説明がなされることがあります。
④は急速拡大装置という装置を用いて上顎を拡大させる治療です。上顎骨が狭い子供に用いられる方法です。
⑤は親知らずが無いか、または親知らずを抜歯したため、奥歯を後ろに移動させる余地があるケースで用いられます。
一般的に時間がかかる方法です。

B 上下の歯の山と谷が緊密に咬んでいる咬合を作るため

上下の奥歯の山と谷がきちんと咬んでいる咬合を作るための抜歯と上の歯だけの抜歯や、下の歯だけの抜歯は原則やらないということです。
まして左右の片側だけの抜歯んどはもってのほかです。
なぜならば上下のバランスをとった抜歯を行わないと、歯の山と山がかちあう不安定な咬合になり歯の破折や顎関節症の原因になる怖れがあるからです。
また左右一方だけの抜歯では歯の正中が左右どちらかにずれてしまいます。
私が矯正の教育を受けた東京医科歯科大学の矯正科では通常の矯正治療の抜歯において片顎の抜歯などは決して行われることはありません。
片顎の抜歯とは緊密な奥歯の咬合の完成を放棄した治療であると言わざるを得ません。

C 口元を突出させないため

アメリカにおいてブラケットとワイヤーによる矯正治療を考案したエドワ?ド・アングルは非抜歯治療を行っていました。
ところが非抜歯治療を受けた患者さんの多くが醜い顔貌を呈していることを問題視したチャールズ・トゥイードが抜歯治療を開始し、それ以後抜歯非抜歯論争が繰り広げられました。
抜歯・非抜歯は歯のサイズと顎のサイズのバランスと、患者さんの顔貌に対する希望によって決定することであり最初から矯正歯科医の側が自分の主義を押しつけるものではありません。
即ち、ケースによって抜歯する場合もあれば非抜歯で治療可能な場合もあるというすごく当たり前のことなのです。
およそ一流の教育機関で矯正治療を学んだ歯科医師の中で非抜歯治療を掲げる人はいないと思われますが、無理な非抜歯治療を受けた結果口元が突出した顔貌になってしまい改めて抜歯による矯正治療を開始した方は私のクリニックだけでも一人や二人ではありません。
診断もせずに最初から非抜歯の方針を掲げる矯正歯科医師には注意が必要です。

抜歯の時の麻酔について

荒井矯正歯科クリニックでは抜歯の麻酔は次の3段階に分けて痛みを感じないように行っております。

  • 表面麻酔のクリームを塗布する
  • 表面麻酔が効いている浅い部位に麻酔の注射をする。
  • 歯肉に麻酔が効いてきたら、骨膜下に麻酔をする。

3の骨膜下への麻酔によって抜歯は全く痛みを感じなくなりますが、いきなり骨膜下への注射をするのは痛みを伴います。
そこで1,2の段階を経て骨膜下への麻酔が痛みを伴わずに行えるようにしております。

矯正治療の流れ

初診・無料相談(30分)

相談前にレントゲン写真を1枚取らせて頂きます。(無料)
患者様の治療に関するご質問やご希望をお聞きさせていただきます。
矯正の必要性、矯正の治療法や大まかな治療期間、治療費用などについてご説明いたします。

精密検査

お口とあごの診査、お顔の写真、お口の中の写真、歯型の模型作成、レントゲン撮影(セファロ分析)

診断

精密検査に基づき最適な治療法のご説明をさせていただきます。
特に重要視されるのがセファロ分析に基づいた客観的診断です。 矯正の専門医院では、必ずセファロと呼ばれる頭部の側面からのレントゲン写真をもとに、 骨格構造や歯の傾き、位置など分析して数値化し客観的な診断を行います。

なぜ数値による客観的な診断が必要なのか

上の写真は反対咬合の症例です。
すべて反対咬合です。しかし治療法はすべて異なります。
上顎前方牽引装置、機能的矯正装置、チンキャップ、 急速拡大装置、緩速拡大装置、マルチブラケットと多様な装置の中からどの装置が最適かを、 客観的な分析と診断の結果必然的に導き出されます。
したがって矯正専用の診断「セファロ分析」設備が備わった医院で 治療を受けられることをお薦めします。

症状別治療法

矯正治療の開始

通常成人の方は1ヶ月ごと、お子様は1~6ヶ月ごとに通院していただき装置を調整し治療をおこないます。
治療内容について随時説明をさせていただきながら治療を進めていきますのでご安心ください。

保定

歯並びとかみ合わせが改善されたら矯正装置を外します。 歯の後戻りの防止とかみ合わせ安定のために、リテーナーという保定装置を装着します。

矯正治療終了

歯並び、かみ合わせの安定を確認し終了となります。
万が一後戻りして再治療が必要になった場合は、調整料のみの料金で再治療ができます。

よくある質問

Q
歯並びやかみ合わせが悪いと、どうなりますか?
A
逆になぜ正しい咬合が大切なのかを考えてみましょう。
まず、正しい咬合で食物を咀嚼することで、消化効率が上がり消化器官への負担が減少します。また、力仕事をしたり、スポーツをするときも正しい咬合によって力が一段と発揮できます。正しい咬合であれば、顎関節への異常な負担がかかることがないので、顎関節症になるリスクが減ります。またブラッシングが容易であれば、虫歯や歯周病になるリスクも軽減されます。
発音に関しても問題になることはありません。このように正しい咬合は健康な日常生活を送る上で重要な働きをしているのです。また外観的にも口元を他人に見られることに対して何もストレスを感じることなく 笑顔で会話することができるはずです。
歯並びが悪いと、上記のような正常咬合であれば享受できるメリットのいくつか、 または全てを失うことになります。
Q
治療はいつ頃開始するのが良いのですか?大人になってからでは難しいですか?
A
一概には言えませんが、一般的には6歳臼歯と前歯が全て揃った時期、すなわち小学校3年生ころから矯正治療を開始するケースが多いと言えます。 矯正治療には顎の成長を促進させる治療が有り、この治療は子供の時しかできないので、このような治療を必要とする患者さんは子供の時期から矯正治療を開始すべきでしょう。 また奥歯の移動を伴う大幅な歯の移動を要する場合も、歯が動きやすい子供のころから始めることが有利でしょう。 しかし、顎の成長を利用する矯正治療以外の治療に関しては、大人になってからも何ら問題なく行なうことができます。 子供の歯の動きに比べると、大人の歯の動きは遅いものの、大人は目的意識をもって治療をする人がほとんどなので、与えられた指示もきちんと守る人が大多数なので、そのような点では治療効率があがり短い治療期間で治療を終了する人も大勢います。
Q
矯正治療は痛みがあると聞いたのですが…
A
たとえばマルチブラケットによる矯正治療を例にとると、初めてワイヤーを入れた後の数日間が最も痛みが出る時期になります。 しかし、一週間もすればたいていは痛みが消失します。 以後、ワイヤーを交換するごとに多少の痛みは出ますが、回を重ねるに従い あまり痛まなくなります。 また痛みには個人差があって、ほとんど痛がらない人と、非常に痛がる人がいます。 痛みに対する感受性が強い人に対しては、普通より弱めのワイヤーを入れる などの対処をしますので心配はいりません。
Q
治療の時期は平均どれくらいかかりますか?
A
永久歯が揃った段階で矯正治療を開始した場合は2~3年 子供の時期の1期治療から矯正治療を開始した場合は、歯の生え替わり時期の 経過観察期間を含めて5~8年かかります。 特に顎の成長を見極める必要がある場合は長期化する傾向があります。 永久歯の治療でも1年程度で終わることもあれば、大幅な歯の移動が必要で5~6年かかる例もあります。
Q
なるべく目立たないように矯正をしたいのですが、可能でしょうか?
A
インビザライン(マウスピース矯正)であれば、ほとんど目立ちません。 また、上下とも裏側(舌側)矯正であれば、全く目立ちません。
Q
矯正治療が終了した後に後戻りは心配ないのでしょうか?
A
矯正治療終了後、何もしなければ程度の大小はあるものの、必ず後戻りがあります。 従って、矯正治療終了後は後戻り防止のためにリテイナーを使う必要があります。 リテイナーは様々なタイプがありますが、確実を期すなら固定式がいいでしょう。

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